新谷の遺伝子
2006-04-01


新谷かおる、という漫画家がいます。代表作は『エリア88』。親友の陰謀で中東の傭兵部隊に送られた男が、日本に戻るまでを描いた漫画です。

今現在も『RAISE』『刀神妖姫伝』といった作品を連載中ですが、その元アシスタント達も、活躍をしています。

最も顕著なのが田口雅之氏。週間少年チャンピオン連載の『バロン・ゴング・バトル』の作者です。『バトル・ロワイヤル』漫画版の作者、といったほうが通りがいいかもしれません。新谷先生の『砂の薔薇』で、どう見ても田口氏が描いたとしか思えない絵を見ることが出来ます。ちなみに、『砂の薔薇』には、どう見ても島本和彦氏が描いたとしか思えない絵が出てきますが、どうも島本氏が『砂の薔薇』を手伝ったことがあるようです(島本氏の同人誌より)。

さて、今回取り上げるのは田口氏ではなく、テレビ東京系でアニメも放送された『韋駄天翔(イダテンジャンプと発音してください)』の作者、藤原としひろ氏です。

アニメは何度か見ていたのですが、漫画を読んだのは今日が初めて。その絵柄、特に若干狂ったデッサンは紛れも無く新谷先生の影響を受けたもの・・・・・・! だと思います。

漫画自体は普通の出来。そう取り立てて面白いというほどのものではありません。しかし、新谷作品をほぼ全て読んでいる僕としては、新谷作品の息吹を感じることが出来、うれしい体験です。

藤原先生が、新谷先生や田口氏のような強烈な個性を獲得し、すばらしい漫画をわれわれに提供してくれるよう、祈っています。

新谷かおるは日本の文化です!

[漫画]

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